next-intlayer: NPMパッケージを国際化(i18n)するためのNext.jsアプリケーション

    Intlayerは、JavaScript開発者向けに特別に設計されたパッケージのスイートです。React、Next.js、Express.jsなどのフレームワークと互換性があります。

    next-intlayerパッケージは、Next.jsアプリケーションを国際化することを可能にします。Next.js国際化のためのコンテクストプロバイダーとフックを提供します。さらに、IntlayerをWebpackTurbopackと統合するためのNext.jsプラグイン、およびユーザーの好ましいロケールを検出し、クッキーを管理し、URLリダイレクションを処理するミドルウェアも含まれています。

    Next.jsアプリケーションを国際化する理由

    Next.jsアプリケーションを国際化することは、グローバルオーディエンスに効果的にサービスを提供するために不可欠です。それにより、アプリケーションはユーザーの好みの言語でコンテンツやメッセージを提供できます。この機能は、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、異なる言語的背景を持つ人々に対してアプリケーションの到達範囲を広げ、よりアクセスしやすく、関連性のあるものにします。

    Intlayerを統合する理由

    • JavaScript駆動のコンテンツ管理: JavaScriptの柔軟性を活用して、コンテンツを効率的に定義および管理します。
    • 型安全な環境: TypeScriptを活用して、すべてのコンテンツ定義が正確でエラーのないことを保証します。
    • 統合されたコンテンツファイル: 翻訳をそれぞれのコンポーネントに近づけ、保守性と明確性を高めます。

    インストール

    必要なパッケージを好みのパッケージマネージャーを使用してインストールします:

    bash
    npm install next-intlayer

    使用例

    Intlayerを使用すると、コードベースのどこでも構造的にコンテンツを宣言できます。

    デフォルトでは、Intlayerは.content.{ts,tsx,js,jsx,mjs,cjs}拡張子のファイルをスキャンします。

    デフォルトの拡張子は、設定ファイルcontentDirプロパティを設定することで変更できます。

    bash
    .├── intlayer.config.ts└── src    └── components        ├── ClientComponent        │   ├── index.content.ts        │   └── index.tsx        └── ServerComponent            ├── index.content.ts            └── index.tsx

    コンテンツの宣言

    next-intlayerは、intlayerパッケージと連携して機能するように設計されています。intlayerは、コードのどこでもコンテンツを宣言できるようにするパッケージです。それは、多言語コンテンツの宣言を構造化された辞書に変換し、アプリケーションにシームレスに統合します。

    以下はコンテンツ宣言の例です:

    tsx
    import { type DeclarationContent, t } from "intlayer";const clientComponentContent = {  key: "client-component",  content: {    myTranslatedContent: t({      en: "Hello World",      fr: "Bonjour le monde",      es: "Hola Mundo",    }),    numberOfCar: enu({      "<-1": "マイナス1台未満の車",      "-1": "マイナス1台の車",      "0": "車はありません",      "1": "1台の車",      ">5": "いくつかの車",      ">19": "多くの車",    }),  },} satisfies DeclarationContent;export default clientComponentContent;

    コードでのコンテンツの活用

    コンテンツを宣言したら、それをコード内で使用できるようになります。以下は、Reactコンポーネントでコンテンツを使用する方法の例です:

    src/components/ClientComponentExample.tsx
    "use client";import type { FC } from "react";import { useIntlayer } from "next-intlayer";export const ClientComponentExample: FC = () => {  const { myTranslatedContent } = useIntlayer("client-component"); // 関連するコンテンツ宣言を作成します  return (    <div>      <p>{myTranslatedContent}</p>    </div>  );};

    Next.jsアプリケーションの国際化をマスターする

    Intlayerは、Next.jsアプリケーションを国際化するための多くの機能を提供します。以下は主な機能のいくつかです:

    • サーバーコンポーネントの国際化: Intlayerを使用すると、サーバーコンポーネントをクライアントコンポーネントと同様に国際化できます。つまり、クライアントとサーバーの両方のコンポーネントに対して同じコンテンツ宣言を使用できます。
    • ロケール検出のためのミドルウェア: Intlayerはユーザーの好ましいロケールを検出するためのミドルウェアを提供します。このミドルウェアは、ユーザーの好ましいロケールを検出し、設定に指定された適切なURLにリダイレクトします。
    • メタデータの国際化: Intlayerは、Next.jsが提供するgenerateMetadata関数を使用して、ページタイトルなどのメタデータを国際化する方法を提供します。getTranslationContent関数を使用してメタデータを翻訳できます。
    • sitemap.xmlとrobots.txtの国際化: Intlayerはsitemap.xmlとrobots.txtファイルを国際化することを可能にします。getMultilingualUrls関数を使用して、sitemapの多言語URLを生成できます。
    • URLの国際化: Intlayerは、getMultilingualUrls関数を使用してURLを国際化することを可能にします。この関数は、sitemapの多言語URLを生成します。

    これらの機能の詳細については、Next.js Internationalization (i18n) with Intlayer and Next.js 15 App Routerガイドを参照してください。

    next-intlayerパッケージによって提供される関数

    next-intlayerパッケージは、アプリケーションを国際化するのに役立ついくつかの関数も提供します。

    このドキュメントを改善するアイデアがある場合は、GitHubでプルリクエストを送信することで自由に貢献してください。

    ドキュメントへのGitHubリンク