ドキュメント: t 関数 in react-intlayer

    react-intlayer パッケージの t 関数は、React アプリケーション内でインライン国際化を行うための基本ツールです。コンポーネント内で直接翻訳を定義できるため、現在のロケールに基づいてローカライズされたコンテンツを簡単に表示できます。


    概要

    t 関数は、コンポーネント内で直接異なるロケールの翻訳を提供するために使用されます。サポートされている各ロケールの翻訳を含むオブジェクトを渡すことで、現在の React アプリケーションのロケールコンテキストに基づいて適切な翻訳を返します。


    主な特徴

    • インライン翻訳: 別のコンテンツ宣言を必要としない、簡単なインラインテキストに最適です。
    • 自動ロケール選択: 現在のロケールに対応する翻訳を自動的に返します。
    • TypeScript サポート: TypeScript を使用する際に型安全性とオートコンプリートを提供します。
    • 簡単な統合: React コンポーネント内でシームレスに動作します。

    関数シグネチャ

    typescript
    t<T extends string>(content: Record<LocalesValues, T>, locale?: Locales): string

    パラメータ

    • translations: キーがロケールコード(例: en, fr, es)、値が対応する翻訳文字列であるオブジェクト。

    戻り値

    • 現在のロケールに対応する翻訳コンテンツを表す文字列。

    使用例

    コンポーネントでの基本的な t の使用

    src/components/ComponentExample.tsx
    import type { FC } from "react";import { t } from "react-intlayer";export const ComponentExample: FC = () => {  return (    <div>      <p>        {t({          en: "This is an example of a component",          fr: "Ceci est un exemple de composant",          es: "Este es un ejemplo de componente",        })}      </p>    </div>  );};

    属性内でのインライン翻訳

    t 関数は、JSX 属性内でのインライン翻訳に特に便利です。alttitlehrefaria-label などの属性をローカライズする際に、t を直接属性内で使用できます。

    jsx
    <button  aria-label={t({    en: "Submit",    fr: "Soumettre",    es: "Enviar",  })}>  {t({    en: "Submit",    fr: "Soumettre",    es: "Enviar",  })}  <img    src="/path/to/image"    alt={t({      en: "A beautiful scenery",      fr: "Un beau paysage",      es: "Un hermoso paisaje",    })}  /></button>

    高度なトピック

    TypeScript 統合

    t 関数は TypeScript と一緒に使用する際に型安全であり、すべての必要なロケールが提供されていることを保証します。

    typescript
    import { t, type IConfigLocales } from "react-intlayer";const translations: IConfigLocales<string> = {  en: "Welcome",  fr: "Bienvenue",  es: "Bienvenido",};const greeting = t(translations);

    ロケール検出とコンテキスト

    react-intlayer では、現在のロケールは IntlayerProvider を通じて管理されます。このプロバイダーがコンポーネントをラップし、locale プロップが正しく渡されていることを確認してください。

    例:

    src/app.tsx
    import type { FC } from "react";import type { Locales } from "intlayer";import { IntlayerProvider } from "react-intlayer";const App: FC<{ locale: Locales }> = ({ locale }) => (  <IntlayerProvider locale={locale}>    {/* Your components here */}  </IntlayerProvider>);

    よくあるエラーとトラブルシューティング

    t が未定義または間違った翻訳を返す

    • 原因: 現在のロケールが正しく設定されていない、または現在のロケールの翻訳が不足している。
    • 解決策:
      • IntlayerProvider が適切な locale で正しく設定されていることを確認してください。
      • 翻訳オブジェクトに必要なすべてのロケールが含まれていることを確認してください。

    TypeScript での翻訳不足

    • 原因: 翻訳オブジェクトが必要なロケールを満たしておらず、TypeScript エラーが発生する。
    • 解決策: IConfigLocales 型を使用して翻訳の完全性を保証します。
    typescript
    const translations: IConfigLocales<string> = {  en: "Text",  fr: "Texte",  // es: 'Texto', // 'es' が不足していると TypeScript エラーが発生します};const text = t(translations);

    効果的な使用のためのヒント

    1. 簡単なインライン翻訳には t を使用: コンポーネント内で直接小さなテキストを翻訳するのに最適です。
    2. 構造化されたコンテンツには useIntlayer を推奨: より複雑な翻訳やコンテンツの再利用には、宣言ファイルでコンテンツを定義し、useIntlayer を使用します。
    3. 一貫したロケール提供: アプリケーション全体でロケールが一貫して提供されるように、IntlayerProvider を使用してください。
    4. TypeScript を活用: TypeScript 型を使用して翻訳不足を検出し、型安全性を確保します。

    結論

    react-intlayert 関数は、React アプリケーションでインライン翻訳を管理するための強力で便利なツールです。これを効果的に統合することで、アプリの国際化機能を強化し、世界中のユーザーにより良い体験を提供できます。

    詳細な使用方法や高度な機能については、react-intlayer ドキュメント を参照してください。


    注意: IntlayerProvider を適切に設定し、現在のロケールがコンポーネントに正しく渡されるようにしてください。これにより、t 関数が正しい翻訳を返すことが保証されます。

    このドキュメントを改善するアイデアがある場合は、GitHubでプルリクエストを送信することで自由に貢献してください。

    ドキュメントへのGitHubリンク